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リコーの複合機・プリンタ向け認証印刷システム、NECの顔認証と連携

 株式会社リコーは22日、複合機やレーザープリンタ向けの認証印刷システム「リコー 個人認証システム AE2」と、日本電気株式会社(以下、NEC)の顔認証管理システムを連携させることで、顔認証による印刷セキュリティを実現可能になったと発表した。連携システムは11月9日の提供開始を予定する。

 リコー 個人認証システム AE2は、印刷物の持ち去りや取り忘れに起因する情報漏えいを防止するために、ユーザーが文書などを印刷しても複合機やプリンタからすぐに出力せず、認証を行って初めて出力されるように制御する認証印刷システム。

 従来は、認証手段として非接触ICカードや手入力による認証を提供してきたが、今回はNECの顔認証ソリューションに対応し、印刷の認証、スキャナやコピー機能などの利用権限制御を、ユーザーの顔認証によって行えるようにする。

 顔認証は、普段から露出し相手を判別している顔で認証を行うため、利用者の心理的な負担が少ない点が特徴。また、複合機やプリンタの脇に設置したカメラに顔を向けるだけで簡単に認証を行えることから、印刷時の負担も少ないとした。

 リコーでは、官公庁や金融機関などに加えて、「すでに入退・勤怠管理やPCのログオンなどに顔認証を導入しているが複合機やプリンタのセキュリティも顔認証で統一したい」といったニーズを持つ企業、また「工場でICカードは機械に巻き込まれそう」「衛生上ICカードが使えない」といった、業種・業務上の制約からICカードの利用が適していない企業に対しても販売を進めるとしている。