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NECがRPAソリューションを強化、RPA適用業務の洗い出しを支援する「業務分析サービス」などを提供

自社適用を踏まえてUiPath製品も販売

 日本電気株式会社(以下、NEC)は22日、自社のRPA(Robotic Process Automation)ソリューションを拡充すると発表した。PC業務の操作ログから作業の流れや操作内容、所要時間を可視化してRPA適用候補業務を抽出し、効果的なRPA運用を提案する「NEC業務改善ソリューション 業務分析サービス」(以下、業務分析サービス)を、2019年2月より提供開始する。

RPA適用業務の適切な洗い出しを支援

 「業務分析サービス」は、ユーザー企業がRPAを効果的に活用できるよう、導入に適した業務の洗い出しを支援するサービス。RPA導入検討時に、従業員のPC業務における操作ログから現行業務の流れや詳細な作業内容を可視化し、RPAに適した作業候補を提案するという。

 また今後、持続的な業務改善を進めるために、納期短縮や費用低減、品質向上といった効果指標の定量化や、モニタリングを行える仕組みなどを順次提供。RPAを活用して持続的な業務改善を行えるよう支援するとしている。

 価格は150万円(税別)から。

業務の操作ログを分析した可視化イメージ

 NECではさらに、「業務分析サービス」で利用する、業務の操作ログを可視化・分析する機能と、自社のRPA製品「NEC Software Robot Solution」を組み合わせ、「NEC Software Robot Solution 業務分析パック」として12月より販売する。

 このソリューションでは、PCの操作内容を記録・集計し、ロボット作成時に役立つ作業手順書を自動生成するほか、作業の流れや手作業量の可視化機を備えており、RPA候補作業の抽出に活用可能とした。

 加えて、人間によるPC操作だけにとどまらず、NEC Software Robot Solutionで作成したロボット動作のログも記録できるため、ドキュメント不足や担当者の異動などの理由で管理・把握しきれなくなったロボットがあっても、その振る舞いを可視化できるようになり、円滑なロボットの作成・運用を支援するとしている。

 価格は、3カ月で50万円(税別)から。

 なおNECグループでは、バックオフィス系の共通業務においてNEC Software Robot Solutionをはじめとする複数のRPA製品を活用し、業務効率化を図ってきたが、新たにUiPathのRPA製品を自社グループ内のRPA基盤に追加。複数RPA製品の適材適所な使い方と効率的な運用方法に基づいて、社内業務に適用を開始するという。運用は、NECグループの業務シェアード会社であるNECマネジメントパートナーを主体として実施するとのこと。

 またNECは、UiPathと同社製品に関する販売代理店契約を締結。今回の実証成果を付加価値とした柔軟なRPA運用方法を提案し、UiPath製品の販売も進める考えだ。