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HDE、データ連携クラウド「DataSpider Cloud」で営業活動を効率化

簡易BIの構築、名寄せ業務の自動化などで工数を大幅に削減

 株式会社テラスカイは4日、株式会社HDEが、クラウド型データインテグレーションサービス「DataSpider Cloud」を採用したと発表した。Salesforceを活用した営業企画を行うクラウドセールス&マーケティング ディビジョンにおいて、データを生かした戦略的な営業活動を実現するために活用しており、SalesforceのCRMデータをよりフレキシブルに用いたタイムリーな営業活動が可能になったという。

 クラウドサービスのセキュリティを強化するサービス「HDE One」などを展開しているHDEでは、市場シェアの拡大に伴い、より戦略的な営業活動が求められるようになってきたという。

 しかし営業担当は、進ちょく報告や営業活動の計画時にSalesforceの標準レポートだけでは必要な集計が行えなかったことから、Excelなどにデータを書き出して複雑な集計を行っていたため、多くの工数が発生してしまっていた。

 そこで同社では、DataSpider Cloudを用いてSalesforce上のデータのテーブル結合を行うなど、集計しやすいように加工した上で、Googleスプレッドシートに書き出す連携構築を実施した。

 これにより、営業担当者がデータの書き出しや加工に費やす時間を短縮できたほか、使い慣れたGoogleスプレッドシートにデータが書き出されるので、新しいツールの操作方法を覚える必要はなく、営業担当は、Googleスプレッドシートを簡易BIツールとしてすぐに活用できるようになったとのこと。

 またHDEは、名刺情報管理に利用しているSansanの名刺データをSalesforceの顧客マスタへ反映するために、従来は手動でSansanとSalesforceのデータをそれぞれ書き出し、重複をチェックしてマージ作業を行ってから、必要な付加情報を追加してSalesforceを更新する、といった手順で、約5時間かけて作業を行っていた。

 こうした作業は非常に工数がかかることから、更新頻度は月に1回が限度だったというが、DataSpider Cloudを利用して重複データの自動検知や削除、セグメントに必要な企業情報の加工など、データクレンジング作業の大半を自動化したことにより、作業時間を従来の1/5となる約1時間にまで削減。作業時間と負荷が減ったことにより、データクレンジングの頻度を週1回まであげることができたという。

 なおHDEでは、これらのDataSpider Cloudを活用した連携開発を自社内で内製しており、連携結果としての作業時間短縮だけでなく、開発工数も大幅に削減できたとのこと。今後は、リテンション営業など適用業務範囲を拡大し、さらなる業務改善に活用するとしている。