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住友電工情報システム、セマンティック検索に対応した全文検索・情報活用システム「QuickSolution 11」

 住友電工情報システム株式会社は、全文検索・情報活用システム「QuickSolution」の新版として、セマンティック検索に対応した新版「同 11」を9月3日より販売開始すると発表した。

 QuickSolutionは、1台のサーバーで50TB、1億2000万ファイルを検索できる大容量・高速の全文検索エンジン。IsilonやNetAppなどのNASを含めたファイルサーバー、Webサイト、Notes、データベース、Office 365、ArcSuite Engineeringなど、さまざまなソースの横断検索が可能なほか、サムネイル/ビューワでヒットページをダイレクト表示し、ヒット個所をハイライトするなど、利用者のユーザビリティに配慮した機能も備えている。

 今回の新版では新たに、セマンティック検索に対応した。セマンティック検索とは、利用者が入力した文章から意図を読み取って、それに即した検索結果を提示する機能。住友電工情報システムが独自開発したAIが、検索文と検索対象データのそれぞれに対して構文解析・意味解析を行い、主語と述語の関係や、目的語、修飾語を理解した上で、検索文の意味に近いデータを検索結果の上位に表示するため、利用者は目的のデータを見つけやすくなるという。

 例えば、「日本の消費者を守る法律」という文で検索した場合、AIが「消費者」を「守る」という構文を理解し、文の意味に合ったデータを検索結果の上位に表示してくれる。一方で、検索文と同じ単語が使用されている文でも「日本の法律を守る消費者」は、「法律」を「守る」という構文で検索文と意味が異なるため、検索結果の上位に表示されないとした。

 また、従来の名詞の同義語対応に加えて、動詞の同義語も吸収した検索ができるように機能改善している。

 このほか、検索にヒットした文の周辺に頻出する表現を「関連する表現」として抽出・表示することにより、利用者に別の条件で再検索することを促し(気付き支援)、欲しい情報へのアクセス効率を高めるとのこと。