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ラネクシーとアセンテックが協業、情報漏えい防止ソフトと仮想デスクトップソリューションを連携

 株式会社ラネクシーとアセンテック株式会社は28日、両社が協業し、ラネクシーが販売するDLP(Data Leak Prevention)ソリューション「DeviceLock」と、アセンテックが開発した仮想デスクトップソリューション「リモートPCアレイ」を連携すると発表した。これにより、リモートPCアレイが可能とする低コスト仮想デスクトップ環境において、さらなるセキュリティ強化と利便性を両立したデバイス制御を実現するとしている。

 アセンテックのリモートPCアレイは、1Uの筐体に20台の物理PCカートリッジを搭載し、仮想デスクトップに必要な各リソースをオールインワンで提供する。物理PCにリモート接続を前提にした設計のためハイパーバイザーが不要で、インフラ部分のコストならびに設計・構築期間を短縮することで、仮想デスクトップシステム全体のコストを削減する。

 DeviceLockは、従来のUSBマスストレージ方式をはじめとしたさまざまなデバイスの制御に加え、MTP(PTP)方式のデバイスの使用禁止設定ができ、さらにネットワーク通信による情報漏えいも防ぐために、インターネットやクラウドストレージ、メール、SNS、IMなどの制御/証跡の取得をクライアント単位で実施可能な、最新のセキュリティリスクに対応した情報漏えいを防止するソフトウェア。

 外部デバイス制御に加え、インターネットを介したファイルのコピー、送信を制御し、個人情報や情報資産などの不正持ち出しや盗難・紛失による情報漏えい防止を実現。最新の主要な仮想デスクトップ環境に対応し、仮想環境、物理環境それぞれのメリットを損なうことなく、各制御機能の利用を可能とする。

 今回の連携では、リモートPCアレイにより、仮想デスクトップシステム全体のコストを大きく削減することを可能にするとともに、仮想デスクトップ環境でもUSBメモリなどを利用したデータ運用を希望する企業にとって、この環境をサポートするDeviceLockのデバイス制御を施すことで、利便性を確保した強固な情報漏えい対策を実現できる。

 ラネクシーでは、今後も情報化社会の企業リスク低減のために、セキュリティ関連ビジネスへの取り組みを強化し、外部記憶媒体を強固に制御して情報漏えいを防止するDeviceLock、企業内の情報のやり取りを詳細に記録するMylogStarを中心に、セキュリティ事業を推進していくとしている。