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NEC、ベテラン技術者の設計ナレッジで経験の浅い技術者を支援できるPLMソリューション「Obbligato III R4.3」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は14日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェア「Obbligato III(オブリガート スリー)」において、AIを用いた設計支援機能などを強化し、「同 R4.3」として提供すると発表した。

 新版では、NECのAI技術「RAPID機械学習」を活用し、ベテラン技術者の勘と経験を可視化して、設計業務の経験の浅い技術者を支援するオプション「設計ナビゲーション機能」を新たに提供する。この機能では、経験の浅い技術者が、設計する過程や製品・部品に応じて、PLMに蓄積された膨大な技術情報の中からおすすめの参考情報を提示し、設計作業を支援してくれるという。

 なお、ベテラン技術者の暗黙知を形式知として利用するために、ベテラン技術者が製品・部品を設計する際に、どのような技術情報(図面や仕様書など)を検索・参照・更新したかの操作履歴を蓄積し、AIが学習して可視化を実現しているとのこと。

 また、データベースは従来Oracle Databaseをサポートしていたが、今回はオープンソースデータベースであるPostgreSQLへ対応。また、工程設計などを行う生産技術者の利用シナリオの検証により、製造工程や生産設備などの製造プロセス情報(BOP:Bill of Process)管理において、操作性向上を実現している。

 Obbligato III R4.3の最小構成は360万円から。2018年12月の提供開始を予定する。また、Obbligato AI Optionは2019年の提供を予定しており、価格は未定。