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NEC、化学物質管理ソリューションとPLMソフトを製品含有化学物質の情報伝達スキーム「chemSHERPA」に対応

 日本電気株式会社(NEC)は16日、含有化学物質管理ソリューション「ProChemist/BM」、および製品技術情報の一元管理PLM(Product Lifecycle Management)ソフト「Obbligato III」において、2016年度から本格運用が始まる製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム「chemSHERPA」に対応し、販売を開始したと発表した。

 chemSHERPAは、部品や部材に含まれる化学物質情報を企業間で伝達する共通ルールで、業種・製品分野を限定せず、サプライチェーン全体で統一することで、確実・円滑な情報伝達を行うために、経済産業省手動で開発されたもの。

 ProChemist/BMおよびObbligato IIIの両製品では、chemSHERPAの特徴である、特定の化学物質の含有有無に関する「遵法判断情報」および化学物質の種類や量に関する「成分情報」の2つの併記情報を、企業のコンプライアンス基準に合わせてどちらかまたは両方を柔軟に選択・活用できるため、確実な遵法対応と柔軟な運用を支援するとしている。

 また、従来、企業が利用していた「AIS」「JGPSSI」といった業界標準の情報伝達フォーマットの情報を、chemSHERPAへの変換を支援する機能を提供。これにより、chemSHERPAの展開過渡期であっても、これまで収集した情報とchemSHERPAで収集した情報が混在した状態でも、それらをchemSHERPAに統合化でき、調査回答業務を効率化できるとしている。

 製品の最小構成のライセンス価格(税別)は、ProChemist/BMが220万円から、Obbligato IIIが350万円から。