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NTT Com、東京・三鷹の「東京第10データセンター」を新たに提供開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は26日、新たに「東京第10データセンター」の提供を開始した。

 東京第10データセンターは、株式会社NTTデータが建設した「NTT DATA 三鷹データセンターEAST(以下、三鷹EAST)」に、NTT Com専用のスペースを確保。NTT Comのデータセンターサービスブランド「Nexcenter」が定める設備・運用基準に準拠し、クラウドやICTサービス事業者、金融機関など幅広い企業を対象にサービスを提供する。

「東京第10データセンター」の外観イメージ

 NTT Comでは、現在世界11カ国19拠点で展開している企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」を東京第10データセンターにおいても提供予定で、専有型クラウドとOpenStackなどを採用した共有型クラウドから構成されるEnterprise Cloudは、顧客の基幹システム向けの信頼性と可用性を兼ね備えた利用と、俊敏性・柔軟性を重視する利用の双方に対応した環境を実現するとしている。

 また、東京第10データセンターは、NTT Comのネットワークインフラ基盤に直結することにより、コロケーション・クラウド間接続サービス「SD-Exchange」や、NFV・SDN技術を活用したグローバルVPNネットワークサービス「Arcstar Universal One」、インターネットコネクティビティ「OCN」「グローバルIPネットワーク」などのネットワークサービスが利用可能。これにより顧客は、世界各国で利用できる共通システムの構築や、グローバルレベルのBCP・DR環境の構築を容易に実現できるとしている。

 三鷹EASTは、東京都発表の「地震に関する地域危険度測定調査」において、最も危険度が低いとランク付けされる地域に立地し、建物には通常の水平方向の免震装置に加え、直下型地震の垂直方向の揺れも抑える「縦揺れ制震ダンパー」を備えた高性能免震構造を採用。通信ネットワークは、大型の通信用耐震トンネル「とう道」から引き込むことで、より高い安全性を確保する。

 電力は、常時2系統で供給されることに加えて、万一、被災や故障により変電所が不能になった場合でも、別の2カ所の異なる変電所へ切り替えて受電が可能な信頼性を実現。データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備はすべて冗長化している。

 さらに、顧客自身でデータセンター内のシステム運用状況の確認やラック内の機器の配線を管理できるDCIM(データセンターインフラマネジメント)に加え、NTT Comによる機器監視、技術サポート、プロジェクトマネジメント、およびセキュリティ・通信・ストレージなどのサービスを提供することで、顧客のシステムの安定稼働と運用負荷の軽減を支援するとしている。