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NTT Com、「大阪第6データセンター」「大阪第7データセンター」を2019年第3四半期に提供開始
大阪におけるデータセンター供給能力を2.2倍に拡大
2018年9月11日 11:52
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は11日、大阪府において同社の6番目および7番目となる「大阪第6データセンター」「大阪第7データセンター」を新たに提供し、大阪におけるデータセンター供給能力を2.2倍に拡大すると発表した。
大阪第6データセンターは大阪市内中心部に位置し、サーバールーム面積は約460㎡(将来的に約1370㎡、400ラック相当)、大阪第7データセンターは大阪府茨木市にデータセンター専用ビルを建設し、サーバールーム面積は約3800㎡(将来的に約9500㎡、4200ラック相当)のスペースで、両データセンターとも2019年度第3四半期にサービス提供を予定する。
大阪第6データセンターは、大阪市内の中心地で最寄りの地下鉄駅から徒歩約2分、複数駅からのアクセスも容易な利便性の高いエリアに、大阪第7データセンターは、大阪都市部からのアクセスが良好で、より水害や地震などの災害リスクが低い茨木市内に建設する。
両データセンターとも、ISPやデータセンター事業者のネットワークの相互接続点であるIXがある大阪市内の堂島エリアにダイレクトに接続できる環境にあり、大手クラウドサービス事業者をはじめとするハイパースケール事業者やエンタープライズなどの幅広い顧客を対象としたサービス提供が可能としている。
NTT Comのデータセンターサービスブランド「Nexcenter」が定める、グローバルで統一化された厳格な設備・運用基準に準拠。電力・空調・通信設備の冗長化やセキュリティに加え、NTT Comのネットワークインフラ基盤に直結することで、NTT Comのネットワークサービスを低コストかつタイムリーに利用できる。
また、大阪市内の既存NTT Comデータセンターとともに大容量・高速ネットワークリング「Nexcenter Connect Metro」でつながることで、IXやISP、マルチクラウドへの接続性を高めている。
両データセンターは、阪神淡路大震災、東日本大震災、今後想定される南海トラフ地震クラスの巨大地震でも安心な建物免震構造を採用することにより、地震による建物や顧客機器への衝撃を抑えた安全な運用継続が可能となっている。
大阪第6データセンターは、電力・通信設備、サーバールーム、その他の重要設備はすべて建物2階以上に設置されるため、万一洪水が発生して建物1階部分に浸水しても、支障なく継続運用できる。電力は異なる変電所から異ルートで供給されるため、高い信頼性を実現。通信ケーブルは、大型の通信用耐震トンネル「とう道」を通して建物に引き込まれるため、地震や道路掘削などにより損傷する心配がない。
大阪第7データセンターは、大雨や近隣河川の氾濫時でも浸水が極めて少ないエリアに立地するため水害のリスクが低く、電力は近隣の変電所から直接2ルートで引き込まれるため、災害時でも安定した供給が望める。
また、大阪第7データセンターは、顧客が要望する仕様に対して建物やフロア単位で柔軟にカスタマイズ対応ができるキャンパス型のデータセンターとなり、サービス提供の工期短縮やコスト低減を実現。サーバールーム内の空調は冷却効率が高い壁面吹き出し方式を採用し、GPUサーバーなど20kW以上電力消費する超高発熱サーバーにも対応する。さらに、交流/直流間の変換段数を減らすことで信頼性を高めるとともに、電力損失を抑えて約20%の消費電力削減を実現するHVDC(高電圧直流給電)システムなど、最新の技術の導入を予定する。