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NTT Com、インドにおけるデータセンター供給能力を1.7倍に拡大

ムンバイ6、バンガロール3データセンターを提供開始

「インド ムンバイ 6 データセンター」の外観イメージ

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は26日、インドのグループ会社Netmagic Solutions(以下、Netmagic)を通じて、インドにおいて8番目と9番目となる「インド ムンバイ 6 データセンター(以下、ムンバイ6)」と「インド バンガロール 3 データセンター(以下、バンガロール3)」を7月27日から提供すると発表した。

 ムンバイ6はインド最大規模のサーバールーム面積約7900㎡(2750ラック相当)を、バンガロール3はサーバールーム面積約5700㎡(1500ラック相当)を保有。これにより、NTT Comのインドにおけるデータセンター供給能力が約1.7倍に拡大される。

「インド バンガロール 3 データセンター」の外観イメージ

 NTT Comでは、インドのデータセンター市場は、日本や中国に続くアジア第3位の規模で、年平均25~30%と極めて高い成長率が続いていると説明。特に、近年のモバイルインターネットの急拡大やeコマース、IoT、ビッグデータの進展を背景に、大手IT事業者がクラウドサービス提供拠点を相次いで開設するなど、需要が急速に拡大しているという。

 NTT ComではNetmagicを通じてインドのデータセンターサービスを提供しており、現在、ムンバイ、バンガロール、デリー(ノイダ)、チェンナイにデータセンターを展開している。近年では、2014年3月に「インド バンガロール 2 データセンター」を、2015年10月に「インド ムンバイ 5 データセンター」を開設しているが、顧客の需要に継続的に応えるため、新たに2つのデータセンターを新たに提供する。

 ムンバイ6は、インド経済の中心地であるムンバイ市において、ムンバイ国際空港から車で約15分の利便性の高いエリアに建設され、既設の「インド ムンバイ 5 データセンター」に隣接。インド国内外のインターネット関連企業・メディア・金融機関の顧客を対象にサービスを提供する。

 バンガロール3は、インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロール市の東部に位置するWhitefield地区に建設され、インド国内外のシステム開発・運用管理を受託するITサービス企業やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)企業の顧客を対象にサービスを提供する。

 両データセンターとも、NTT Comのデータセンターサービスブランド「Nexcenter」が定める厳格な設備・運用基準に準拠。電力・空調・通信設備の冗長化やセキュリティ設備の導入などにより、インドにおいて最高レベルの信頼性やSLAを備えたサービスを提供する。インド国内は一般的に電力供給が不安定で、停電も多いが、両データセンターでは24時間365日にわたり安定した電力を継続的に供給する。

 ISO 27001、ISO 9001、ISO 20000-1などの国際認証に加えて、SAPやCisco認定を取得した運用体制により、各種マネージドサービスやオンサイトスタッフによるリモートハンドサービスなど、安全かつ柔軟な運用サービスを提供。クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの認定も取得を予定する。

 また、NTT Comでは、グループ会社のNTT Communications India Network Servicesを通じて取得したインド国内長距離通信ライセンスおよびインド国際長距離通信ライセンスに基づき、セキュアで高品質なインド国内向けMPLSサービスならびにグローバルネットワークサービス「Arcstar Universal One」を展開している。これらのサービスとクラウドサービスなどを組み合わせたICTソリューションを提供し、顧客のハイブリッドICT環境の最適化を実現する。