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レノボ、AI/HPC運用の簡素化を支援するオーケストレーションソフト

さまざまなOSSを活用

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社(以下、レノボ)は25日、複雑なAI/HPC運用を簡素化するためのソフトウェア「Lenovo intelligent Computing Orchestration(LiCO)」を発表した。

 LiCOは、直感的なWebインターフェイスを通じ、AI/HPCインフラの運用を簡素化するオーケストレーションソフトウェア。レノボの技術とオープンソースを活用した製品で、AI/HPCアプリケーションを動作させるまでに必要となるソフトウェアをあらかじめパッケージ化して複雑を排除しており、アプリケーションの実行環境としてすぐに使用できるという。

 具体的には、GPUサーバーをリソースプール化し、専用のWebインターフェイス上からGPU・メモリ・ストレージ・ネットワークなどの各種リソース使用状況を監視可能にしている。また、TensorFlowやMXNet、Caffeをはじめとする主要なAIフレームワークをあらかじめ実装。クラスタ管理にはxCAT/Confluentを、コンテナ管理にはSingularityを、ジョブ管理にはSlurmをそれぞれ採用している。

 加えて、AIフレームワークをコンテナとして管理することにより、AIアプリケーションの実行環境において必要になってくる、複数バージョンのAIフレームワークの混在、組み合わせが必要な、煩雑なバージョン管理を簡素化できるとのこと。

 さらには、各AIフレームワークに応じた学習ジョブのテンプレートを用意しており、マルチユーザーによるジョブ作成、ジョブスケジューリングを容易に実現。機械学習や深層学習(ディープラーニング)環境の運用・管理に関するワークロードを削減するとしている。

 製品はサポートを含めたサブスクリプション形式で提供され、価格は、1CPUあるいは1GPUあたり5000円から。サブスクリプションとサポートの提供期間は、1年・3年・5年から選択できる。

 なお、LiCO、xCAT、Confluentなどに関してはレノボ自身がL3サポート(問題修正を含むサポート)を提供し、それ以外のオープンソースの製品に関してはL1サポートを提供。レノボとオープンソースコミュニティが共同で問題解決に当たるとしている。

リソースモニター画面のイメージ