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TIS、金融機関のオープンAPI導入を支援するクラウド基盤サービス「ROUNDAHEAD for API」を提供開始

 TIS株式会社は25日、リテール決済ソリューション「PAYCIERGE」のクラウド基盤を、運用業務も含めたサービス「ROUNDAHEAD」シリーズとして提供すると発表した。第一弾サービスとして、金融機関のオープンAPI導入を支援するクラウド型APIマネジメント基盤サービス「ROUNDAHEAD for API」を提供する。

 ROUNDAHEAD for APIは、APIを公開するためのAPIゲートウェイや公開したAPIを管理するAPIマネージャーに加え、開発者向けにAPI仕様を公開するポータルなどを月額で利用できるクラウドサービス。PCI DSS準拠のセキュアなAPI基盤に、利用企業ごとの区画が設けられ、APIの公開やこれを活用したサービスの管理・運用ができる。

「ROUNDAHEAD for API」の全体構成

 ROUNDAHEAD for APIを活用することで、企業は独自にAPI基盤を導入するよりも、費用と期間を大幅に削減・短縮し、APIを活用したビジネスのスモールスタートが実現できると説明。APIの管理、運用はAPIマネージャーで容易に行えるため、APIの開発に専念することができ、サービスはPCI DSSに準拠対応しているため、多くの個人情報を保有しセキュリティを重視する金融機関などでも安全な環境でAPIを公開できるとしている。

 また、ROUNDAHEAD for APIは、PAYCIERGEで提供するデビットカードやプリペイドカードのプロセッシングシステム「DebitCube+」「PrepaidCube+」や、カードセルフマネジメント・ソリューション「CARD×DRIVE」などともAPIで容易に連携でき、複数のPAYCIERGEソリューションを連携して活用することで、企業はユーザーに提供するサービスの利便性を高められるとしている。

 ROUNDAHEAD for APIの提供価格(税別)は、基本サービスが初期費用350万円、月額費用が100万APIコールあたり150万円。オプションサービスは個別見積もり。

 TISでは、API公開を検討する地銀や信金、カード会社などセキュリティを重視している金融機関を中心にROUNDAHEAD for APIを提供していき、2020年までに10社への導入を目指す。さらに、ROUNDAHEADシリーズの第二弾として、アプリケーション実行基盤「ROUNDAHEAD by CAP」を6月に提供する予定。