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GMOインターネット、「Z.com Cloud ブロックチェーン」がブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスの基盤に採用
2018年4月20日 15:28
GMOインターネット株式会社は20日、PaaS型のブロックチェーンプラットフォーム「Z.com Cloud ブロックチェーン」が、ブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスのサービス基盤として採用されたと発表した。
ブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスは、EC・通販サイトの利用拡大により、宅配需要の増加に伴い、注文した商品の再配達も増加しているという課題に対応するため、株式会社セゾン情報システムズが中心となって検討が進められているもの。
その一環として、これまでにブロックチェーン技術を活用した宅配ボックスの実証実験が行われており、そのサービス基盤として「Z.com Cloud ブロックチェーン」が活用されていた。今回、4月23日から株式会社パルコが運営するウェブ上で店頭の商品が取り置き・購入できるサービス「カエルパルコ」を利用する一般消費者を対象に、同宅配ボックスの実サービス化に向けたテスト運用が行われることになった。
テスト運用では、グローリー株式会社の宅配ボックス「LEBシリーズ」を、池袋PARCOの店頭に設置して行う。消費者(注文者)が「カエルパルコ」を通じて購入した商品が宅配ボックスに配送されると、鍵情報の記録されたQRコードが注文者へメールで送付される。注文者は、受信したQRコードを使って認証を行うことで、宅配ボックスを開いて商品を受け取ることができる。
このテスト運用を皮切りに、同宅配ボックス設置が拡大していくことで、EC・通販サイトを利用する消費者が「いつでもどこでも商品を購入でき、安全・安心に24時間365日好きなところで受け取れる」というサービスが実現できるとしている。
テスト運用においては、「Z.com Cloud ブロックチェーン」に、ロッカー管理システムで定評のあるグローリーの「GCAN」のデータを連携し、ブロックチェーン上に商品の予約情報や入出庫情報を記録する。データ連携には、セゾン情報システムズのグループ企業である株式会社アプレッソが開発した「DataSpider Servista」ブロックチェーンアダプタを利用する。
ブロックチェーンは、データを複数のコンピューター(ノード)に分散して記録・保持することで、「改ざん」「データ消失」「停止」が非常に起こりにくいという特性があるため、記録された情報を半永久的に証明・保証することができる。これにより、本人認証・トレーサビリティが強化され、対面取引と同等の配送品質に近づけることが可能になるとしている。
GMOインターネットでは、「Z.com Cloud ブロックチェーン」において、今回のテスト運用を皮切りに、ブロックチェーン技術を活用した実サービス展開を支援していくとしている。