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Dimension DataのIaaS事業をNTT Comへ集約、多様なニーズに応えたクラウドサービスをより迅速に提供

 NTTグループのNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と南アフリカDimension Dataは、Dimension DataからNTT Comへのクラウド(IaaS)事業の移管が完了したと発表した。両社のサービス開発・運用を一元化することにより、顧客の多様なニーズに応じたクラウドサービスを、より迅速に開発・提供できるようになるという。

 両社はIaaS事業の移管にあたり、NTT Com配下に新会社を設立し、クラウドサービスを集約する。これにより、世界15カ国・地域、35拠点のデータセンターでクラウドサービスを提供可能になり、以前から提供してきたNTT Comのクラウドサービスに、新たな専有型メニューやSAP関連サービスが追加されるとのこと。

 また、プライベート環境(プライベートクラウドおよびコロケーションを含むオンプレミスシステム)と他社のパブリッククラウドを自在に組み合わせたハイブリッド環境を実現可能になる点も大きなメリット。一方でDimension Dataの顧客に対しては、NTT Comのシームレスなクラウド接続とセキュリティを兼ね備えたSD-WAN、データセンターおよびネットワークDDoS防御システムなどを提供可能になるとした。

 さらには、ハイブリッドITソリューションを可視化するクラウド管理基盤を利用することで、NTT Comが提供する各種クラウドサービスだけでなく、他社のクラウド、コロケーション、ネットワークなど、多様なハイブリッドIT基盤を可視化することにより、管理・運用の効率化を実現するとしている。

 なお、Dimension Dataから高スキルなエンジニアおよびテクノロジーパートナーが加わることにより、最新技術を取り込んだ開発の迅速化や運用品質の向上、調達・構築などの各種コスト効率化を実現するとのことだ。