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NTT Com、データセンターサービス「Nexcenter」をアフリカ大陸へ拡大
2017年11月28日 14:08
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、NTTグループの南アフリカDimension Dataの子会社で、アフリカ地域全体に向けた通信サービスを提供するInternet Solutionsと、アフリカ大陸におけるデータセンターサービス「Nexcenter」の提供を目的として、11月27日にパートナーシップ協定を締結したと発表した。
協定に基づき、NTT ComとInternet Solutionsでは12月から、Internet Solutionsが保有する「南アフリカ ヨハネスブルク パークランズ データセンター」において、Nexcenterとしてデータセンターサービスの提供を開始する予定。
これにより、アジアや欧米の顧客が南アフリカへ事業進出する際に、信頼性が高く安定した使いやすいデータセンターを利用することができ、南アフリカから事業を国際展開する顧客も、NTT Comが世界20以上の国・地域で140拠点以上を展開するグローバルデータセンターを利用できるとしている。
新たにNexcenter拠点となるデータセンターは、ヨハネスブルク市内中心部のビジネス街に2010年に建設された、地上3階、地下1階建てのビル。主にクラウドサービス事業者、金融機関、通信事業者を対象にサービスを提供中で、NTT ComがNexcenterとして独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠した高品質サービスを提供する。
電源供給については、UPSおよびサーバーラックへの電源経路を二重化し、極めて高い信頼性を求める金融機関などの要求に応える安全な環境を安定的に提供。さらに、高信頼かつ高効率な空調設備の採用により、高い可用性と省エネ性能を両立させている。
データセンターにはフロアごとに入室受付を設置し、セキュリティスタッフが24時間365日常駐することで、厳格な入館管理・運用を実現。また、データセンター内には、インターネットの相互接続点であるIXを収容しているため、顧客システムはインターネットバックボーンへ遅延無くダイレクトに接続ができ、完全冗長化された光ファイバーによる高速アクセスだけでなく、万が一の通信障害に備えた無線や衛星回線などバックアップネットワークも利用できるとしている。
Internet Solutionsは、現在のデータセンターと同一の敷地内に新棟を建設中で、新棟も同様にNexcenterが定める設備基準に適応するとともに、最新鋭の設備を採用して設計しており、2018年7月の運用開始を予定していると説明。新棟完成後は、全体で約1170ラックを提供する地域最大規模のデータセンターになるとして、今後もInternet SolutionsとNTT Comは共同で、南アフリカにおけるデータセンター需要動向を見据え、新たなデータセンターの建設についても検討を続けていくとしている。