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ソフトバンク、IDCフロンティアとファーストサーバを100%子会社化

法人向けクラウド事業の強化を図る

 ソフトバンク株式会社は20日、ヤフー株式会社の100%子会社、株式会社IDCフロンティアおよびファーストサーバ株式会社の全株式を、ヤフーから取得すると発表した。

 ヤフーもソフトバンクのグループ会社だが、ソフトバンクでは、2社をヤフーから買収し直接子会社とすることで、法人向けクラウド事業などをさらに強化したい考えだ。ファーストサーバの株式取得は3月30日、IDCフロンティアの株式取得は5月1日をそれぞれ予定する。

 ソフトバンクでは現在、クラウドサービス「ホワイトクラウド ASPIRE」をはじめとする法人向けクラウド事業を、IaaS、PaaS、SaaSなどの各領域でさまざま手掛けている。

 一方、IDCフロンティアはクラウド、ビッグデータ分析、ネットワークセキュリティ、ハウジングなどのITインフラを提供しており、広帯域のバックボーンネットワークと、首都圏、東日本、西日本のデータセンターを展開してきた。

 ファーストサーバも、それまでのレンタルサーバーから、ヤフーのクラウド基盤を利用した次世代型ホスティングサービス「Zenlogic」へと事業を大きく変革し、主に、IT部門やIT担当者を持たない中小企業に向けてサービスを提供している。

 今回、ソフトバンクが両社の株式を取得することにより、3社は、各社が持つサービス基盤を最大限に活用して、大企業から中小企業、個人事業主まで、さまざまな事業者の幅広いニーズに応えられるクラウドサービスを提供していくとのこと。

 なお、ファーストサーバ、IDCフロンティアとも、ヤフーとの関係については、「同じソフトバンクグループの一員として、業務上の協力関係は今後も継続する」とコメントしている。