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freeeがサイボウズと提携、両社製品の連携によるバックオフィス業務効率化を支援

 freeeは13日、スモールビジネスのバックオフィス業務効率化に向け、サイボウズ株式会社と提携したと発表した。その第1弾として、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」と、自社の会計クラウドサービス「クラウド会計ソフト freee」(以下、freee)を連携させるプラグインを提供し、請求・仕入業務の簡略化を実現するという。

 kintoneは、開発の知識がなくても自社業務に合わせたクラウド型業務アプリを容易に作成できるサービス。データに加えて、業務フローや進ちょくといったプロセス、チームのコミュニケーションを一体で管理できることから広く利用されており、顧客・案件管理や日報など、直接部門・間接部門双方の業務効率化を実現してきた。

 しかし、freeeとはそのままでは連携できず、例えばkintoneで作成した売上データは、PCに一度ダウンロードした上で、あらためてfreeeへアップロードし直す必要があるなど、手作業によるデータ連携が必須になっていた。

 そこで今回、freeeや「人事労務 freee」を中心に、kintoneに搭載されていない経理・人事労務の基幹機能をクラウド上でシームレスに連携すべく、協業を開始。第1弾の施策として、株式会社アイティーフィットが開発した「freee連携kintone プラグイン」を訴求するとした。

 このプラグインでは、kintoneで作成した営業管理・見積作業・受注から納品、そして仕入に関する一連のデータが、freee上にある自動仕訳や請求書発行・入金消込、支払処理(銀行振込)などの各経理機能に自動連携される。このため、システム間のデータ連携に費やす時間を削減できるほか、部門間のコミュニケーションコストの削減にもつながるとのこと。

 同プラグインの価格は、ビジネスプランで年間3万3600円(税別)。

 なおfreee社とサイボウズでは、今回のプラグイン連携に続き、士業や医療など、より高い専門性が求められる業種での連携や、kintoneとfreeeとの連携のみならず、業務特化型クラウドサービスとの連携も進める考え。そしてこれにより、さまざまなバックオフィス業務の効率化を支援すべく、SIerとのパートナーシップ強化に取り組むとしている。