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NTT Comなど3社、サイバー攻撃に備えたIoTセキュリティ対策の体験学習プログラムを提供

 株式会社ICS研究所、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、NTTセキュリティ・ジャパン株式会社(以下、NTTセキュリティ)の3社は29日、製造業やシステムエンジニアリング企業などの、製造/制御システムや各装置の設計・構築・運用を行う技術者を対象として、サイバー攻撃に備えた実践的なIoTセキュリティ体験学習プログラムの受講者募集を開始した。プログラムは2018年2月1日に開始する。

 3社では、IoTの普及に伴い、企業の基幹業務システムや工場の制御システムなど、重要なインフラ基盤がサイバー攻撃の標的となっていることから、企業にはシステム設計の初期段階からサイバー攻撃に強いシステム構築や、OT(Operation Technology)領域におけるセキュリティ対策が求められていると説明。

 実践的なIoTセキュリティ技術を保有する人材の育成を目指し、「講義形式の学習」と「ハンズオン(体験型学習)環境の実習」を同時に受講できるプログラムを、協力ベンダー企業とともに提供する。

 プログラムでは、製造/制御システムや各装置の設計・構築・運用を行う技術者が日頃抱えている課題を解決するとともに、実践的なIoTセキュリティ人材を育成することを目的に、2つのプログラムを提供する。

 学習プログラムは、Eラーニングおよび講義形式で、サイバー攻撃の脅威を十分に理解するとともに、被害を防ぐためのシステム設計構築方法やインシデント対処方法などを学習できる。

 技術検証プログラムは、学習プログラムで習得したセキュリティ技術や知識をもとに、実際に業務で利用する製造/制御システムや各装置の一部を用いたハンズオン環境を構築し、今後導入を検討している複数社のセキュリティ対策製品の技術検証や、日頃の課題解決についての体験学習ができる。

 ICS研究所は、重要インフラや工場などで導入されている製造/制御システムの実用的なセキュリティ対策技術、および教育コンテンツなどを提供。NTT Comは、ハンズオン環境の基盤となるネットワーク、クラウドサービスを提供する。NTTセキュリティは、SOC(Security Operation Center)運営などで培ったIT領域のサイバーセキュリティ対策技術やノウハウ、試験用ツールなどを提供する。

 また、株式会社カスペルスキー、日本シノプシス合同会社、アズビル セキュリティフライデー株式会社、トレンドマイクロ株式会社、マカフィー株式会社の各社が、セキュリティ対策製品、製造/制御システムを構成する各装置、および試験用ツールなどの提供に協力。さらなる協力ベンダーの参加も募集している。