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NTTコムウェア、画像認識AI環境を手軽に構築できる産業用エッジAIパッケージ

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は1日、日本ヒューレット・パッカード株式会社とのソリューション連携により、手軽に画像認識AI環境を構築できるアプライアンス「Deeptector 《産業用エッジAIパッケージ》」を販売開始すると発表した。

 NTTコムウェアではさまざまな産業へのAI活用を支援してきたが、そのうち「製品検査」用途では、オンプレミスでの利用ニーズが高い一方、振動や激しい温度変化といった、工場に代表されるような過酷な環境に適応する動作条件が求められていたという。

 今回製品化されたDeeptector 《産業用エッジAIパッケージ》は、日本ヒューレット・パッカードが産業用に提供しているハードウェアに、NTTコムウェアの画像認識AI「Deeptector」をプリインストールし、最適化したアプライアンスサーバー。工場や配送センターなどの高温環境で24時間稼働する場合のような、過酷な環境での運用も想定し、優れた耐環境性能を持つハードウェア「HPE Edgeline EL1000 Converged IoT System」を採用した。GPUは、AIサービス向けのワークロードで実績を持つ、NVIDIA TESLA P4を利用する。

NTTコムウェア、画像認識AI環境を手軽に構築できる産業用エッジAIパッケージ

 また、ソフトウェアのインストールやライブラリ類の組み合わせといったわずらわしい作業は不要で、学習用の画像を用意すればすぐにAI学習を開始して認識モデルを作成可能。これを導入することにより、画像を社外に出すことなくAIを活用し、製品外観検査を自動化する、といったことができるようになるという。また高速な画像判定処理が可能なため、製造ラインのスピードにも対応可能とした。

NTTコムウェア、画像認識AI環境を手軽に構築できる産業用エッジAIパッケージ

 なお、高いパフォーマンスを必要とする学習過程はDeeptector《クラウド版》で行い、作成された認識モデルを複数拠点に設置されたDeeptector《産業用エッジAIパッケージ》にマルチキャストして判定機能をアップグレードするような、クラウドサービスと連携した利用にも対応している。