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ミツイワ、ドローンによる漁業密漁の監視抑止サービスにNTTコムウェアの画像認識AI「Deeptector」を採用

ドローン×Deeptectorによる漁業密漁の監視抑止 サービスイメージ

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は28日、ミツイワ株式会社がドローンによる漁業密漁の監視抑止サービスにおける映像解析に、NTTコムウェアの画像認識AI「Deeptector」を採用し、漁場におけるフィールド検証を4月から開始すると発表した。

 ミツイワでは、密漁者の手口が巧妙化・悪質化する一方で、こうした密漁の抑止を目的とした目視監視に伴う体力的負担やコストは大きく、仮に密漁現場を発見できても密漁者が逃亡したり、監視の過程で密漁者から攻撃を受けるなど、効果を上げるのが難しい上にリスクを伴う状況にあると説明。この課題を解決すべく、ドローンによる漁業密漁監視の実証実験を、複数の漁業協同組合やドローン事業のアライアンス先である株式会社セベックの協力を得て進めてきた。

 NTTコムウェアでは、画像認識AIのDeeptectorにより、人の目による判定・判別を伴うさまざまな業種・業態に対し、AIによる自動化・省人化の提案・導入を進めている。

 両社は、ドローンで撮影・収集した漁業密漁監視の映像を、Deeptectorで解析する実証実験を2018年1月より進めた結果、密漁の監視抑止に大きな効果が期待できることを確認したと説明。ミツイワでは、ドローンによる撮影から、Deeptectorによる解析、関係機関へのリアルタイム通報という一連の作業を想定したフィールド検証を、全国の漁業協同組合の協力を得て4月より開始し、フィールド検証結果をもとに順次サービスを開始していく。

 また、その過程でNTTコムウェアは、Deeptectorにおける学習などを継続的に進め、密漁対策に最適な画像認識AIを提供する。