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Google、テレワークを誰でも無料体験できる「Googleテレワークラウンジ」を六本木に開設
11月の「テレワーク月間」に合わせ、働き方改革を支援する施策を実施
2017年11月1日 12:30
Googleは、テレワークの普及を官民連携で推進する11月1日~30日の「テレワーク月間」に合わせて、働き方改革を支援する施策「Googleテレワークトライアル」を開始した。
Googleテレワークトライルでは、テレワークを体験できる施設「Googleテレワークラウンジ」を東京・六本木に開設。テレワークを体験してみたい企業、団体、個人が無料で利用でき、テレワークの3形態「モバイルワーク」「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」に合わせて、施設内に設けられた3つのゾーンで実際に業務を行うことができる。
モバイルワークゾーンには、オープンなスペースに椅子や机が配置されており、利用者は好きな席で仕事ができる。在宅勤務ゾーンは、自宅のようなリビングスペースと、子ども連れでの利用を想定した親子スペースを用意。サテライトオフィス勤務ゾーンは、半個室のスペースと完全個室のスペース、テレビ会議システム付きのミーティングルームが用意されている。
このほか、テレビ会議システム「Chrome deveices for meeting」の貸し出しや、企業向けクラウド型グループウェア「G Suite」のデモアカウント提供、Chromebookの貸し出しなどを行う。
また、平日の夜にはテレワークの普及に向けた活動として、テレワーク導入の課題をはじめとするテーマで、有識者や企業によるセミナー、トークセッションを開催。具体的なノウハウや関連トピックについて学ぶことができる。さらに、ラウンジの利用者や利用企業への調査を行い、テレワークに対するニーズのヒアリングや効果測定を行う。
Googleテレワークラウンジの開設期間は11月1日~30日で、利用時間は平日9時~17時、土日祝日10時~17時30分(セミナー時間を除く)。
「テレワークという言葉を聞いたことがある」は74.5%、「内容まで知っている」は36.3%
ラウンジのオープンに先立って10月31日に行われた説明会では、Google合同会社 ブランドマーケティングマネージャー Womanwillプロジェクトリードの山本裕介氏が、Googleテレワークトライアルの取り組みを紹介した。
Googleでは、2014年からテクノロジーを活用した柔軟で効率のよい働き方を支援するプロジェクト「Womanwill」を実施している。
山本氏は、Womanwillプロジェクトは「名前にWomanと入ってはいるが、すべての人が自分らしく働ける社会、テクノロジーでハードな働き方からスマートな働き方を目指すもの」と説明。Womanwillを通じて、1100社以上の企業・団体とともに、復職応援キャンペーンや働き方改革の実証実験を行っているとして、2016年にパートナー企業31社・2000人の参加により実施した「未来の働き方トライアル」を紹介した。
未来の働き方トライアルは、期間中、全員が在宅勤務を実施するもので、テレビ会議システムでオフィスに近い環境を実現。その効果としては、「在宅勤務でできる仕事は限られている」と考えるユーザーは、実施前では47.1%だったものが、実施後では11.8%に減少。また、「在宅勤務によって仕事に支障が出る」と考えるユーザーも、実施前の32.4%から実施後には2.9%にまで減り、実際にテレワークを体験してみることで、ユーザーの意識も大きく変わるとした。
一方、10月に実施した調査では、「テレワークという言葉を聞いたことがある」という回答は74.5%に上ったものの、「内容まで知っている」という回答は36.3%にとどまっており、具体的な内容についてまでの認知率はまだ低いと説明。所属する企業・団体において、テレワークが「認められている」は18%、「分からない/知らない」は20%、「認められていない」は61%で、現状はまず実際にテレワークを体験してもらうことが重要だとした。
Googleテレワークラウンジは、テレワークの利用に至っていない企業や個人に体験してもらうための施設として開設しており、企業に対しては生産性や効率、コミュニケーションといった観点から、参考となる指標も提供していくと説明。また、テレワークは会社としての取り組みがなければ、個人で体験することは難しいため、企業に対して内覧会を行うなど、今後も企業への参加を呼び掛けていくとした。