「人事労務 freee」に年末調整の電子申告機能、すべての作業をクラウドで完結

　freee株式会社は19日、「人事労務 freee」の新たなサービスとして、税務申告ソフト「クラウド申告 freee」を利用した年末調整の電子申告機能を法人向けに提供開始した。

　人事労務 freeeは、従業員数1000人までの中小企業を対象に、勤怠や労務手続き、給与計算などの業務をクラウド上で提供するサービス。新たに、クラウド申告 freeeの電子申告機能を法人向けにも提供することで、人事労務 freeeで作成した書類を法人自らが電子申告できるようになった。

　一般的な人事労務サービスは、政府が提供する地方税のポータルシステム「eLTAX」および国税電子申告システム「e-Tax」に非対応のケースが多い。税務申告ソフトを利用しない限り年末調整の電子申告を行えないのが現状のため、紙ベースでの申告手続きが余儀なくされていたという。

　また、年末調整の必要書類である源泉徴収票は従業員、税務署、市区町村用に必要なため、膨大な提出書類の印刷・郵送の手間も生じていたとのこと。

　freeeでは、今回のサービス提供により、年末調整に関する情報収集から電子申告までのすべての作業をクラウドで完結し、従業員や人事労務担当者双方の負担を軽減する狙いがあるとしている。