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NEC、メインフレーム「ACOSシリーズ」の大型機新製品「i-PX9800/A200」

i-PX9800/A200

 日本電気株式会社(以下、NEC)は26日、メインフレーム「ACOSシリーズ」の大型機の新製品「i-PX9800/A200」を販売開始した。出荷開始日は12月1日。周辺装置(ストレージ、仮想テープ)を含む最小システム構成価格は月額910万円(税別)から。

 i-PX9800/A200は、NEC製プロセッサ「NOAH-6」を搭載し、独自のCPU制御技術における処理最適化により、処理性能を10%向上。データベース更新ログ出力処理の並行動作性を高めることによる大規模オンラインシステムでのスループット向上や、高密度実装や部品配置の最適化による設置面積最大33%の削減、遠隔地からACOSシステムの制御を可能とする「リモートOPS機能」の実装などの強化を行った。

 クラウドなどのオープンシステムとの連携を容易にする機能を強化し、相互にアプリケーションやデータを活用した新たな業務やサービスの展開を実現する「クラウド連携ソリューション」を提供。また、「クライアントAP自動生成機能」では、従来のウェブアプリケーション生成対応に加え、新たにWPF(Windows Presentation Foundation)を使用したWindowsアプリケーションの生成に対応し、高度なユーザーインターフェイスを実現する。

 災害対策向けの強化としては、ACOSシステムを低コストで導入可能な災害対策用モデル(DRモデル)の提供を開始。業務継続に必要な機能を災害時のみ使用できる安価なモデルで、遠隔地にあるバックアップサイトに設置することで、災害時における速やかな業務復旧を可能とする。また、仮想テープ装置からネットワークで接続されたバックアップ用ストレージに直接データを出力する機能を新たに提供し、コストとリスクを抑えた遠隔バックアップを実現する。