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NEC、メインフレームの新大型機「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」発売 最新プロセッサ「NOAH-7」搭載で性能や信頼性強化

i-PX AKATSUKI/A100シリーズ

 日本電気株式会社(以下、NEC)は30日、メインフレーム「ACOS-4」の新モデルとして、大型機「i-PX AKATSUKI/A100シリーズ」を販売開始すると発表した。処理性能や信頼性などの強化が行われているという。

 今回の新モデルでは、NECが新たに開発した独自プロセッサ「NOAH-7(NEC One chip ACOS Hardware engine - 7th generation)」を搭載。コア数の増加(4コア→8コア)による演算性能の向上やI/O処理性能の強化などによって性能が向上している。また。予備クロックへの動的切り替え機能の搭載、電源部品の信頼性向上などによる障害発生率の低減などにより、システムの耐障害性も向上したとのこと。

 さらに、NOAH-7プロセッサには暗号化エンジンが搭載されており、業務アプリケーションを変更することなく、データベースを高速かつ透過的に暗号化できる点も特徴。操作端末におけるパスワード認証の強度も高められており、従来の職務分掌機能やシステムの不正利用記録機能と組み合わせて、セキュリティ面を強化できるとしている。

 加えて、内部ユニットの高密度設計により、最大構成時には従来に比べ設置面積を約33%削減。新たに設計した高効率電源の搭載により、最大構成における性能/消費電力比(電力効率)は約2.8倍に向上した。

 運用管理面では、統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」との連携強化により、ACOSシステム上の業務とオープン系システム上の業務を連携させたフロー制御が実現。ACOSとクラウドやコンテナなどのオープン系システムを、1つの画面から直感的に運用・監視できるとのことだ。

 価格は、最小構成時で月額940万円(税別)から。NECでは、5年間で200台の販売を目標としている。