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リコージャパン、「RPA」を活用した定型業務の自動化を本格展開

 リコージャパン株式会社は30日、間接業務の効率化と人材の有効活用に向けて、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)を活用した定型業務の自動化を本格展開すると発表した。

 RPAとは、これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業もしくはより高度な作業を、人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習などを含む認知技術を活用して業務を代行・代替する取り組みのことを指す。

 リコージャパンでは、2016年7月にバックオフィス業務の自動化に取り組むプロジェクトを開始し、データ集計や入力、照合といった3つの業務特性を、RPAテクノロジーズ株式会社が提供する「BizRobo!」に代行させ、55~85%の工数削減を確認。2016年12月に本番運用を開始しており、2017年4月からは対象業務を順次拡げ、2020年までに全社での活用を計画している。

 また、社内実践したノウハウをもとに、業務の自動化支援サービスを顧客企業に提供する事業を、2017年4月から開始する。業務プロセスを可視化して、RPAが有効に機能する業務を選定し、コンサルティングからRPAロボットの導入支援、開発、継続的なサポートを提供。中小企業向けには業務単位で自動化を支援するロボット派遣サービスも提供する。

 また、新たに「RPA診断士」という社内専門資格を設け、業務プロセスの可視化から導入支援までを担う人材を育成し、2018年までに約50人体制にする計画としている。