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CTC、IoT活用に向けた検証施設「IoTデジタルLAB」を開設 検証サービスを提供

ビッグデータ検証設備を拡充

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は25日、企業のIoT活用のための検証施設「IoTデジタルLAB」を、同日付けで開設すると発表した。

 IoTデジタルLABは、数万規模のセンサーを想定したデータの収集から、加工・分析、分析結果の表示や利用まで、IoTに関する大規模なデモや検証を行える施設。CTCでは2012年、自社の総合検証センター「Technical Solution Center(TSC)」内に、ビッグデータ検証施設「Big Data Processing Lab」を開設しているが、今回、各種センサーとの連携機能に加え、データ分析で手間と時間がかかるデータ形式の統一や異常値の検出などのデータ加工の機能をBig Data Processing Labに追加し、新たにIoTデジタルLABとして開設した。

 この施設では、デバイスの温度管理や機器の故障予防、スマートデバイスを活用した店舗でのマーケティング、数万台のウェアラブル機器から得られるビックデータの分析など、企業での活用シナリオをあらかじめ用意しているので、準備に時間をかけることなく、IoTに関連した機能や実現の可能性を確認できるという。

 またIoT分野では、日々の大量データを効率的に処理する工夫が求められていることから、各種センサーや既存システムからのデータ収集を行う仕組み、データの一次処理を端末側で行うエッジコンピューティング、異常値の除去やデータフォーマットの統一などのデータ加工、分析の継続的な高度化を可能にする機械学習についても、最新ソリューションを用意しているとのこと。

 さらに、検証前の段階でも、企業内でのハッカソンの開催を含め、IoTを活用した新規取り組みのアイデア創出を支援可能。検証後は、検証結果に基づき、その企業の既存システムに適したIoT環境を構築するとしている。

 CTCでは、製造業や流通業を中心にIoTデジタルLABでの検証サービスを展開する考えで、システム構築を含めたIoT関連のビジネスにより、今後3年間で140億円の売上を目指す。

IoTシステムのイメージ図