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パナソニックIS、「アクティブラーニング」「反転授業」対応の教育プラットフォームを開発

教育プラットフォームの利用イメージ

 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(パナソニックIS)は26日、「アクティブラーニング」「反転授業」を容易に実現するためのプラットフォームを開発し、教育機関向けに提供を開始した。価格は1500万円から。一部顧客には先行提供されており、国際学院埼玉短期大学の実習系3教室がすでに運用中。

 IT技術の普及および高度化を背景に、学生がより能動的にディベートなどに取り組む「アクティブラーニング」、事前に動画で予習してから授業時間中にその復習を行う「反転授業」など、新しい学習法を導入しようという機運が高まっている。しかし、教員にかかる負担が大きいとされ、普及には至っていない。

 これらの課題を解決すべく、パナソニックISでは「お手軽利用」をコンセプトとする教育プラットフォームを開発。授業映像の収録、視聴ログの確認、小テスト作成などを1つのシステムで統合的に行えるようにした。また、学生側もPCやタブレットを使って学習に取り組める。

 実際のシステムは、パナソニックISの子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社の「ArgosView授業配信システム」を軸に、オープンソースのLMS(Learning Management System)などから構成される。「Moodle」ベースのあらゆるLMSに対応できるという。

 国際学院埼玉短期大学においては、調理実習室、実験室、リズム教室の実習系3教室にて3月から運用が始まっている。各教室にはネットワークカメラがあらかじめ設置されており、収録の予約も学内PCから手軽に行える。

 学生は収録した映像を見ることで反転学習のための予習ができる。また、プロジェクター型電子黒板を併用することで、参加型授業なども実現している。

授業録画の様子
収録した授業映像はPCなどから閲覧できる