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発売を来週に控えたヤマハの最新VPNルータ、「RTX1210」の気になる最終仕様は? (RTX1210は大幅に性能が向上)
ヤマハ ネットワーク製品アップデートセミナー2014レポート(1)
(2014/11/21 06:00)
RTX1210は大幅に性能が向上
続いて、RTX1210をRTX1200やRTX1100などの旧機種と比較した検証結果について、SCSK ITプロダクト&サービス事業本部 ネットワークプロダクト部 技術課の牧野淳氏が報告した。
まず、RFC2544に基づいたスループット測定において、LAN接続では、RTX1210はカタログスペックの2.0Gbpsを確認した。また、リアルタイム性のある通信に使われるショートパケット性能でも、RTX1200やRTX1500などから大幅な性能向上が確認された。
IPIP VPNのスループットでもRTX1200の2倍を出し、IPsec VPNでもRTX1200の7倍でカタログスペックの1.5Gbpsが確認された。
L2TP/IPsec VPNの性能でも、RTX1200の倍近いスループットを測定。このとき、RTX1210のCPUはまだ余裕があったという。
さらに、TCPコネクション(3ウェイハンドシェイク)処理の性能でも、RTX1200と比較して、LAN接続で10倍、IPIP VPN接続で7倍、IPsec VPNで9倍の結果となった。
こうした性能とRTX1210のリプレースしやすさから、牧野氏は主にRTX1000/1100からのリプレース構成案を提示。対向となるデータセンター側のRTX3000などもRTX3500にリプレースして性能向上させる例や、ISDN廃止にともなうデータコネクトへの移行の例、L2VPNにより同じ設定で各拠点のネットワークを設定する例、LANマップでネットワークを監視する例を紹介した。