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Supermicro、インテルRack Scale Design(RSD)準拠製品や最新ストレージなどを展示

 「データセンター展」「クラウドコンピューティングEXPO」など13の展示会から構成される「Japan IT Week 2018春」が9日、開幕した。会場は東京ビッグサイトで、5月11日まで開催されている。

 マザーボードやホワイトボックスサーバーを開発しているSupermicroのブースでは、インテルRack Scale Design(RSD)に準拠した製品など、意欲的な製品を展示している。

Intel RSD準拠製品など展示

 中心に展示されているのが、Xeon ScalableプロセッサのブレードサーバーX11 SuperBladeと、RSD準拠の管理ツールだ。

 ブレードサーバーは6Uと8Uの最新モデルを展示。2CPUと1CPUのブレードを混在可能で、ソフトウェアライセンスなどの都合に合わせて選べる。各ブレードはマザーボードとストレージコントローラーが別のボードに分かれたディスアグリゲート構造となっており、片方だけを最新版に変えるといったこともできる。

 ストレージはNVMeに対応。シャーシはメンテナンス用にフロントにもネットワークとシリアルのポートを備える。リアには25GbEネットワークスイッチやマネジメントノードを配置。8Uモデルでは、マネジメントノード故障のときのために、ノード単位でドングルを付けてキーボードやモニターに接続できるようになっている。

Xeon ScalableプロセッサのブレードサーバーX11 SuperBlade。8U(左)と6U(右)。6Uサーバー正面にオレンジ色が見えるのはNVMe。8Uサーバーのブレードには、キーボードやモニターを接続するドングルが付いている
1CPUタイプのブレード。写真右側がマザーボード、左側がストレージコントローラーになっている
2CPUタイプのブレード
25Gネットワークスイッチ

 このブレードサーバーを管理アプライアンスのSupermicro RSDで管理している。Supermicro RSDでは、インテルRSDに準拠し、ラック単位でサーバーなどを管理できる。これにより、従来はIPMIで1台1台構成していたのを、GUI画面からAPI経由でまとめて構成できる。また、サーバーとストレージ(PCIeやiSCSI)との組み合わせを管理画面から設定し、1つのサーバー構成として使えるようにできる。

 そのほか、管理ツールBlade Network Managerによって、ブレードサーバーの各ノードのネットワークスイッチをまとめて設定することもできる。

Supermicro RSDの管理画面
ブレードサーバーのネットワークスイッチ管理ツールBlade Network Manager

 ストレージのコーナーでは、1UにNVMeのRulerを32本搭載できるSSG-136R-NR32JBFが展示されている。1Uで最大1PBとなるという。JBOF(Just a Bunch of Flash)として使う構成のほか、後部にCPUを搭載したストレージサーバー構成にも対応する。

1UにNVMeのRulerを32本搭載できるSSG-136R-NR32JBF
SSG-136R-NR32JBFのNVMeスロット内部

 サーバーのコーナーでは、IntelのCPUに搭載されたRAID技術VROC(Virtual RAID On CPU)に対応したサーバーの展示とデモも行われている。VROCによるRAIDはLinuxとWindowsに対応。ブースではNVMeのRAID10を構成し、Linuxからのリードで11000MB/s以上といった数値をデモしていた。

 NVIDIAのNVLink対応GPUサーバーSYS-1029GQ-TVRTも展示。NVIDIAのVoltaアーキテクチャのTesla V100を4つ搭載する。

VROC対応サーバー
写真中央付近の青いフラットケーブルが付いているのがVROCのライセンスキー
VROCによるNVMeのRAID10でリード11000MB/s以上
Tesla V100を4つ搭載するNVLink対応GPUサーバーSYS-1029GQ-TVRT

 そのほか、各種の最新マザーボードも展示されている。

サーバー用マザーボード
ATXのマザーボード
組み込み向けマザーボード