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AI戦争に参入 Facebookの新しい「パーソナルアシスタント」
(2015/8/31 10:12)
2つの「AI」
現在のWebサービスのシステム開発は、すべての仕事をマシンにさせるという考え方が主流であり、AIはその最先端だ。その中で、Facebook Mのアプローチは、マシンに何をさせ、人間が何をやるべきか、をあらためて考えさせる。近い将来、マシンが人間の仕事を奪うという危惧は繰り返し語られてきた。
ForbesのテクノロジーブログのRobert Hof氏は、2つのAIを紹介している。ひとつは「Artificial Intelligence」で、もうひとつは 「Augmented Intelligence」(知能強化)だ。Augmented Intelligenceは「コンピューターは、(あくまで)人間の知能を強化するツールであるべきだ」とする考え方で、マウスを発明し、コンピューターネットワークの開発に取り組んだDoug Engelbart氏らが提唱した。職場から人間を駆逐するのでなく、人間が能力を高めるためにマシンはあるとする。
Facebook Mは、マシンと人間の労働がどのように共存できるかを探る意味でも興味深い。