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生成AI商用化の波に乗るDell AIサーバー売上はかつてのVMwareに匹敵

 Dell Technologiesが好調だ。AIブームの恩恵を受け、直近の決算ではサーバーを含む事業部の売り上げが前年同期比38%増となった。とりわけAIサーバー事業の規模は3年前に切り離した当時のVMwareと同レベルに育っているという。

AIサーバーが牽引、サーバー事業は過去最高を記録

 Dellは8月末に直近の四半期(2025会計年度第2四半期、5~7月)を発表した。全体の売上高は250億ドルで前年同期比9%増。営業利益は13億ドルで同15%増となった。

 目を引くのは、インフラストラクチャ ソリューションズ グループ(ISG)だ。サーバー、ストレージ、ネットワークなどで構成される事業部で、同四半期は前年同期比38%増の116億ドルを売り上げた。

 特にサーバーについては、GPUを搭載したAIサーバーと既存のサーバーの両方で需要が拡大し、売上高は前年同期比80%の77億ドルと過去最高を記録した。

 同社のバイスチェアマン兼COO、Jeff Clarke氏は「AI最適化サーバーに対する需要は前期比23%増の32億ドルで、年初からの需要は58億ドルとなった。受注残は38億ドルあり、パイプライン(営業段階の全案件)はその数倍に達している」とコメントしている。

 一方、DellのルーツであるPCを含むクライアント ソリューションズ グループ(CSG)は、前年同期比4%減の124億ドルだった。

 DellにとってはAIがもたらした好業績と言える。