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生成AI商用化の波に乗るDell AIサーバー売上はかつてのVMwareに匹敵

人員削減と事業売却

 Dellは8月はじめ、1万2500人規模の人員削減を発表している。実に全従業員の約10%に相当する規模だ。

 その際、社員に送られたという「グローバルの営業モダン化アップデート」と題した内部メモでは、マネジメント層の合理化、投資の優先順位の見直し、営業部門の再編などが目的だと説明したという。Business Insiderが伝えている。

 また8月末には、傘下のセキュリティマネージドサービスSecureWorksの売却に向けて動いていることが、消息筋からの情報として報じられた。Reutersによると、Dell氏ら幹部が投資銀行とプライベートエクイティを含む買い手候補の関心を見極めている段階だという。SecureWorksの評価額は8億ドル。売却は決定事項ではないようだが、「Dellはここ数年ノンコアの資産の切り離しを進めている」とReutersは指摘する。

 その一つが2021年に切り離したVMwareだった。670億ドルでEMCを買収した2015年当時は、VMware取得が狙いと言われたこともあった。

 The Next Platformは、直近の決算でのDellのAIサーバー事業の規模が、DellがVMwareを切り離した時のVMwareのポートフォリオと同じサイズになったと指摘している。

 Dellから切り離されたVMwareがその後Broadcomに取得され、ポートフォリオの絞り込み、ライセンスとパートナー制度の変更を通じて、精彩を欠くようになったのは周知の通りだ。