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焦点はKubernetes自体から周辺技術へ まもなく10周年のKubernetes

AIの波とライセンス問題

 この1年間、世界を席巻してきた「AI」も、KubeConでのキーワードとなった。

 Red Hatのハイブリッドプラットフォーム担当製品マーケティング・シニアディレクターのChuck Dubuque氏は「Kubernetesはデータセンター、仮想化、マルチクラウド、そしてエッジに拡張してきた。これらはAIと開発者が集まる場だ」とSiliconAngleに述べている。

 そして、データセンターからエッジとさまざまな環境に対応することで、AIへの動きを加速できる、と見る。

 こうしてKubernetesはオープンソースの巨大プロジェクトになったが、そのオープンソース業界では商用サービスでの利用を制限する動きが出ている。インフラ運用では、先ごろのHashiCorpのライセンス変更が物議を醸した。CNCFはどう考えているのだろう――。

 Kubernetesプロジェクトを率いるHockin氏はThe Registerのインタビューで、HashiCorpの決断と、それに反発したユーザーの両方に理解を示しながら、こう語っている。

 「CNCFがどんな位置付けにあるのかと言えば、(私自身も同意するが)その役割は、勝者を作ったり、当事者を集めて対話させることではない。アイデアを成長させるための肥沃な土壌を提供することなのだ」