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Amazonが生成AI構築サービス発表 Musk氏も参戦か

 Webメディアだけでなく、テレビや新聞でも連日、ChatGPTが取り上げられている。電子書籍では、ChatGPTのノウハウ本のほかAIで書いた書籍も大量に販売されている。第4次AIブームとも言われる中、Amazonも動き出した。4月14日、AWSは生成系AIを構築できるサービス「Amazon Bedrock」を発表した。AI戦国時代に入りつつあるようだ。

生成AIを構築できる「Amazon Bedrock」

 AWSによると、Amazon Bedrockは生成AIアプリケーションを簡単に構築できるツールだ。複数の基盤モデル(Foundation Model)をAPIで利用可能で、テキストだけでなく、画像、音声、合成データも生成などのAIアプリを開発できる。

 基盤モデルは、イスラエルのAI21 Labsの「Jurassic-2」、元OpenAIのメンバーが設立したAnthropicの「Claude」、Stability AIの「State Diffusion」に対応。同時に、自社大規模言語モデルの「Amazon Titan」も発表して、選択肢と柔軟性をアピールしている。

 Titanは詳細を公表していないが、テキスト生成ができる大規模言語モデルの「Titan Text」と、テキストから埋め込みデータを生成する「Titan Embeddings」で構成されるという。

 AWSは合わせて、AWS Inferentia2チップを搭載し、機械学習に特化した「Amazon EC2 Inf2」インスタンス、深層学習トレーニング用に構築した機械学習チップ「AWS Trainium」をベースとする「Trn1n」インスタンスなども発表した。ともに、ジェネレーティブAIワークロードの実行やトレーニングのコストを抑えられるという。

 開発者向けには、AIコード生成器「Amazon CodeWhisperer」もGA(一般提供)とした。MicrosoftのGitHub Copilotと同様、Visual Studio Codeなどに統合することで、AIコーディング支援機能を利用できる。メールアドレスの登録だけで開始でき、個人ユーザーは無料とする。