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コンテナプラットフォームで挑む HPEの「Ezmeral」

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)が新しいソフトウェアブランド「Ezmeral」を発表した。IBMに買収されたRed HatのOpenShift、Dell Technologies傘下のVMwareの「Tanzu」と競合するコンテナプラットフォームで、“サービス企業”への転身を進めてきたHPEにとって重要な製品となる。

KubernetesベースのPaaS「HPE Ezmeral」

 「HPE Ezmeral」は、Kubernetesコンテナプラットフォームでのコンテナの運用・管理を行い、規制順守などのコンプライアンスと安全性も備える。6月中旬、最新のソフトウェア戦略を紹介した年次イベント「HPE Discover 2020」で発表されたものだ。

 中核となる「HPE Ezmeral Container Platform」は、同社が2019年末に「HPE Container Platform」として発表していたPaaSで、オンプレイスのインフラ、パブリッククラウド、ハイブリッド型、エッジでクラウドネイティブと非クラウドネイティブアプリケーションを動かすことができる。

 Ezmeralとしては、ほかに新製品となる「HPE Ezmeral ML Ops」を発表した。機械学習のモデルのライフサイクルをコンテナ化によりオンプレミス、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、エッジで合理化するもので、AIと機械学習のプロジェクトを高速に進めることができるという。

 Ezmeral Container Platform、Ezmeral ML Opsは、ソフトウェアライセンスまたはHPEの従量課金サービス「HPE GreenLake」経由で提供する。