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AppleとGoogleの「接触追跡」が始動 感染拡大をどう食い止めるのか?

既存情報源を活用

 The Wall Street Journalは米国の一部地域の取り組みとして、緊急電話番号の「911」(日本の110番や119番にあたる)活用の動きを紹介している。911などの通報は、発信者が自発的に提供したものであり、ほとんどの場合で位置情報も伴う。

 例えばニューヨーク市では911と緊急時以外の通報に用いる「311」を利用して、ウイルスのホットスポットをモニタリング。サンフランシスコの911センターは、緊急以外の新型コロナに救急車を配車しない「トリアージプログラム」を実装するための作業を進めているという。シアトルの消防局は、通報者の呼吸パターンや咳をAIツールで識別して、感染が進行した地域を予測している。

 “見えない敵”新型コロナとの戦いでは、ありとあらゆる技術と情報が動員されている。