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Facebook分割論浮上 リークで分かったZuckerberg氏の心中

Zuckerberg氏の本音を分析

 Wall Street Journalの名物記者で現在New York Timesのコラムニストなどを務めるKara Swisher氏は、The Vergeのスクープに「Zuckerberg氏が本当は何を考え、自身の会社内で安心しているとき、どんな発言をするのかを垣間見ることができる」と言う。

 そして「(Zuckerberg氏は)FTCなどの調査よりも、司法省が独占禁止法に照らし合わせてFacebookを分割することの方を恐れている」と心中を分析した。

 CNNのコラムニストDouglas Rushkoff氏は、Instagram、WhatsAppなどを買収したFacebookが、「1つの企業であるというだけでなく、買収した複数のプラットフォームと技術の集合体であることが弱み」とする。

 その上で分割は最悪の事態ではなく、「本当の悪夢は規制の下で取り締まりを受けること」と言う。「規制を受けることは、分割ほど悲劇的ではないかもしれない。だが効果的で継続性があり、永続的な責任が求められる」と記している。

 BBCのテクノロジー担当記者Rory Cellan-Jones氏は、「爆弾のような新しい発見はない」としながらも、「規制と新しい競合」への不安が表れたものとみる。

 なお、Zuckerberg氏は会社を自身の支配下に置くことを重視しているようだ。録音の中で「(Facebookを)立ち上げる時にラッキーだったことの1つが、(自分が)議決権のようなものを持っていることだ」「それがなければ、首を切られそうなことも、何度かあった」とも述べている。