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自社開発プラットフォームを推進 クラウドに活路求めるHuawei

 Huaweiは、スマートフォンやネットワーク設備の大手として知られるが、サーバーやデータセンター、さらにはチップも手がけ、この分野でも存在感を増している。先ごろ、上海で開いた年次イベントで、同社は“世界最速”とするAIトレーニングクラスタ「Atlas 900」を発表した。米中対立を背景とする逆風の中だが、戦略を着実に進めているようだ。

自社AIプロセッサを搭載

 「新しい探索の時代が始まった」。9月18日から上海で開催したHuawei法人事業部の年次イベント「Huawei Connect 2019」。副会長兼輪番CEOのKen Hu氏は、同社が目指す新しいコンピューティングの取り組みをこう表現した。法人事業部はHuaweiでも最も成長率が高い事業部で、同社は“第3の柱”とすべく注力してきた。

 Ken氏はイベントで、「コンピューティングはルールベースから統計モデルに進化している」と述べ、新しいコンピューティングの必要性を説いた。Huaweiは今後5年で統計的コンピューティングがメインストリームになり、世界の全コンピューティング能力におけるAIコンピューティングの比率は80%に達すると予想しているという。

 発表した「Atlas 900」は、Huaweiの自社AIプロセッサ「Ascend 910」を搭載したもので、PC 50万台分のキャパシティを持つという。学習済みの畳み込みニューラルネットワーク「ResNet-50」を使ったトレーニングの性能は59.8秒。これまでの世界記録を10秒短縮した。

 同社は、強力な処理能力が、天気予測、自動運転、石油探査、天文学など学術的な研究とビジネス革新に利用できると説明している。