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AppleがMacに独自チップ採用か 脱Intelの道のり

 AppleがMacのメインプロセッサを自社開発チップに移行する計画を進めていると報じられた。事実であれば、2005年から続いてきたIntel製チップからの置き換えとなる。Appleの主力製品は、いまやiPhoneなどiOS製品だが、こちらは既に自社チップで動いている。Appleの狙いは、Macも自社チップにして両者のエコシステムをシームレスに連携させることだという。

Macに自社チップを搭載、15年ぶりの転換

 「Appleが2020年からMacで自社チップを採用し、Intelチップと置き換えてゆく」。4月3日、Bloombergがこうに報じた。消息筋の話をベースにしたもので、その中でApple社内で進んでいる「Kalamata」というプロジェクトを紹介している。

 Appleは2005年以降のMacでIntelチップを採用しており、KalamataはそのチップをIntelから自社製に置き換えるものだという。プロジェクトは初期段階だが、経営幹部の承認を得ており、多段階で移行させてゆく計画だという。ただし、計画自体の中止や、時期の変更の可能性もあるとしている。

 Bloombergは、具体的な計画についてハードウェア側でのチップの移行は2020年にスタートするが、ソフトウェア側ではその前に始まるとしている。Appleは少しずつユーザー側の機能の統合を進めており、最近ではファイル管理システムなどのローレベルの機能共有にまで拡大している。

 またBloombergは、「Marzipan」と呼ばれる新しいソフトウェアプラットフォームにも言及している。iPhoneとiPadのアプリをMacのデスクトップやノートで動かすための技術で、2019年にもリリースされる可能性があるという。Bloombergは昨年末にも、Marzipanについて伝えていた。

 記事では、「Appleはハードウェアとソフトウェアをさらに統合する方法を考えているのだろう。既にAppleはiOSとmacOSを統合しようとするなど、それに向けて動いている」というCross Researchのアナリストのコメントを引用している。

 この件について、Apple、Intelともにコメントはしていない。