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ハイブリッド管理でエンタープライズ攻略 GoogleとCiscoの提携

ハイブリッドでMicrosoftに対抗

 Googleの狙いは言うまでもなく、AWS、Microsoftに対抗することだ。

 Synergy Research Groupのデータでは、4~6月期のクラウドサービス支出のシェアは、AWSが34%、Microsoftが11%。これに対してGoogleは5%で、IBM(8%)の下の4位だった。AWSとMicrosoftのクラウドビジネスは好調で、Microsoftが10月26日に発表した最新の四半期決算では、Azureの売り上げが90%増。またAmazonもAWSの売り上げを前年同期比42%増と報告している。

 これを追うGoogleは、エンタープライズに弱いと言われてきたが、2015年にVMwareを共同創業した業界のベテランDiane Greene氏をクラウドトップに迎え入れたあと、VMwareやNutanixとの提携、Apigeeの買収などを行い、この分野の攻略を積極的に進めている。提携はその最新のものとなる。

 Business Insiderは「ハイブリッド」に着目し、この提携は「Microsoftに対する攻撃」と分析する。Microsoftはオンプレミスで使われている「Windows Server」などの製品とAzureとの連携を進めることで、顧客に訴求しているからだ。