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シスコ、Kubernetesベースのコンテナプラットフォーム「Cisco Container Platform」を発表

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は20日、コンテナプラットフォーム「Cisco Container Platform」を発表した。

 Cisco Container Platformは、コンテナオーケストレーションツールのKubernetesをベースとしたソフトウェア。アプリケーション開発チームやITオペレーションチームによるコンテナクラスタの構成、導入、管理を簡素化し、容易に拡張可能なコンテナのためのプラットフォームを提供する。

 ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の「Cisco HyperFlex」、仮想マシン(VM)、ベアメタルをはじめとする複数の導入プラットフォームにおけるアプリケーションの一貫した導入や管理を、オンプレミスとクラウドの両方で行うオープンなマルチクラウド環境を実現。導入オプションとして幅広い選択肢を提供することで、プライベートとパブリックのクラウドの間でシームレスに移行しながら、最も効果的な場所でアプリケーションを稼働できるようになるとしている。

 Cisco Container Platformは、シスコの他のテクノロジーと連携して最も容易でシームレスな導入体験を実現すると同時に、シスコ製品への新規、既存の投資価値を増大させると説明。Cisco Container Platformはまず、Cisco HyperFlex 3.0向けに最適化されたバージョンをリリースし、別ライセンスもしくは統合ソリューションとして利用できるようになる。

 また、Cisco Container Platformにはコンテナのネットワーキングのための「Contiv」も搭載されており、Cisco Application Centric Infrastructure(Cisco ACI)と一体化してコンテナを導入し、Kubernetesを通じてCisco ACIネットワークポリシーの定義を構築することもできる。

 さらに、シスコではGoogle Cloud Platformと連携して、オンプレミスの本番環境向けのKubernetesプラットフォームを拡張・最適化し、プライベートとパブリックのクラウドの間でワークロードを移動できる、一貫した環境を提供できるようにする。

 Cisco Container Platformは、2018年中に提供開始予定の、シスコとGoogleのオープンなハイブリッドクラウドサービスの中核要素となるもので、Cisco Container Platformと、Google Cloud Platformを構成するGoogle Kubernetes Engineとを組み合わせることで、あらゆるインフラストラクチャ上でエンタープライズに対応する堅牢なコンテナを稼働できるとしている。

 Cisco HyperFlex 3.0向けソフトウェアの「Software optimized with Cisco HyperFlex 3.0」は4月より提供を開始。VMインフラ、ベアメタル、パブリッククラウド対応ソフトウェアは2018年夏より提供開始予定。価格体系は導入クラスタノード数に基づくサブスクリプションモデルで、数量による割引が適用される。