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清水建設とリコーグループ、AIとデジタルツインを活用したコンクリート構造物のひび割れ点検システムを構築
2026年1月29日 12:52
清水建設株式会社、株式会社リコー、リコージャパン株式会社の3社は28日、発電所などの重要なインフラ施設を対象に、AIとデジタルツインを活用したコンクリート構造物のひび割れ点検システムを構築したと発表した。リコージャパンが一部顧客に限定して提供している、リコー製の空間データ作成/利活用AIソリューション「RICOH Digital Twin Workplace」を活用している。
今回3社が構築したのは、インフラ施設で撮影した画像から、発生しているひび割れをAIに検出させ、管理対象の施設を再現したデジタルツインにひび割れの長さ・幅、位置情報などのデータを自動で取り込み、見える化するシステムである。
具体的には、建物全体を撮影し、そのデータからRICOH Digital Twin Workplace上に3次元モデルを作成。ひび割れ箇所を撮影した高解像度画像と、AI画像解析ツールで生成したひび割れスケッチを、作成した建物の3次元モデル内に位置情報技術を用いて自動配置し、3D空間上にひび割れを可視化することで、点検・分析作業を支援する。
こうして、ひび割れ点検にRICOH Digital Twin Workplaceを活用することで、点検時のひび割れの長さ・幅、位置情報の取得が不要になり、現場でのアナログ業務が大幅に削減される点がメリット。また、実際に現場に行かずとも、3次元モデル上で一元管理されたひび割れの状況を、事務所内で効率的かつ詳細に確認可能になるという。
さらに、作成された3次元モデルとひび割れモデルをCADツールに出力して、補修箇所の2D図面やリストを生成し、これをもとに補修計画を立案・実施できるとした。
3社では、さらなる点検業務効率化の実現のため、作成済みの3次元モデルと、次回点検時に撮影した同一箇所のひび割れ画像およびひび割れスケッチを比較し、AIが自動で差分を検出することにより、ひび割れの成長度合いを自動判定する機能の開発も進めているとのことだ。また将来的には、発電所の施設にとどまらず、一般建築物やインフラ設備などの土木構造物にも対象を広げ、ひび割れ点検における標準的な技術としての展開を目指すとしている。
