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Appleの自動運転車プロジェクトが規模縮小、難しい“iPhoneの次”

方向転換後は、再び人員を増強中

 この流れは、Bloombergが6月に伝えたCEO、Tim Cook氏のインタビューの内容とも一致する。

 Cook氏はここで、自動車業界の重要な要因として、自動運転に加え、電気自動車、ライドシェアリングの3つを挙げながら、「大きな崩壊が起こりつつある」と述べた。

 一方、自社の取り組みについては自動車全体ではなく、自動運転を支える「自律システムにフォーカスしている」と語っている。Cook氏は「全てのAIプロジェクトがここから生まれる」と重要性を強調した。半面、「Appleが、製品面でどうするかは言えない」「どこへ向かっているのかを見てゆく」と述べ、明確な計画に触れるのは避けた。

 Bloombergは6月の時点で、Appleが1000人規模の大プロジェクトだったTitanをいったん縮小したと報じている。Mansfield氏の下で人員は削減されたが、その後の方向見直しに合わせ、Appleは“中国のUber”と言われるライドシェアリングサービスDidi Chuzing(滴滴出行)に10億ドル出資し、役員の座も確保したことを指摘する。

 New York Timesによると、Mansfield氏の下で方向性が定まった後、AppleのTitanプロジェクトは再び人員を増やしている。メンバーは自動車製造ではなく自律システムに通じた人材が中心という。