ニュース

EMCジャパン、Software Defined Storageを実現する「ViPR」を提供開始

 EMCジャパン株式会社は1日、Software Defined Storageプラットフォーム「EMC ViPR」について、日本国内で提供開始すると発表した。

 「ViPR」は、自社製品に限らず、さまざまなストレージインフラを一元管理できるコントロールプレーン「ViPR Controller」と、ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージをデータサービスとして提供するデータプレーン「ViPR Data Services」の2つで構成されるストレージソフトウェア製品である。

 各ストレージの基本的な特性を保持したまま、物理アレイを単一の仮想ストレージプールに統合し、自動化とストレージ効率性を実現できるのが特徴。この仮想プールから、ポリシーベースで一元的な自動プロビジョニングを行えるため、ユーザーにはセルフサービスカタログを通じて、即座に利用可能なストレージ環境を提供できる。

 これを利用することにより、既存のストレージインフラと、その中に保存されたデータの両方を、「ViPR」を通じて運用管理可能。巨大なデータセンターを構築するための基盤を提供し、多数の専門技術者を動員することなくカスタム環境を構築できるという。

 また、「ViPR Object Data Services」により、Amazon S3、OpenStack Swift、EMC Atmosなど、複数の標準準拠データアクセスAPIをサポート。オブジェクトをファイル形式で表示できるので、既存のオブジェクトストレージモデルで遅延を生じさせることなく、通常のファイルへのアクセスとほぼ同様のパフォーマンスを提供する。

 また今後は、異機種混在ストレージ環境全体を通じ、既存環境を流用してHadoop分析が実行できる「HDFS Data Service」をはじめ、データサービスのラインアップを拡大するとしている。

 ライセンス価格は、最小対象容量100TBで270万円(税別)から。

石井 一志