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サイボウズ、「サイボウズ Office 10」を販売開始~メール機能や使い勝手を大幅に改善

 サイボウズ株式会社は10日、グループウェア「サイボウズ Office」の最新版となる「サイボウズ Office 10」のパッケージ版を、同日より販売開始する。利用したい機能だけを選べるアプリケーションのオン/オフ機能が追加されたほか、未読処理の改善、メール機能の強化などによって、ユーザビリティが大幅に強化されたという。なお、クラウド版の「サイボウズ Office on cybozu.com」は、10月13日にアップデートされる予定。

 サイボウズ Officeは、主に中規模以下の環境を対象としたグループウェアで、1997年に提供開始されて以来、継続的に機能や使い勝手を改善してきた。また、当初から提供されているパッケージ版に加え、2011年からは、独自のクラウド基盤「cybozu.com」を利用したクラウド版のサイボウズ Office on cybozu.comもラインアップされている。

 新版となるサイボウズ Office 10では、メール機能を大幅に改善。HTMLメールに対応したほか、一般的なメールソフトではおなじみの3ペインビュー(縦3分割)に対応した。メール画面の幅の調整や、ドラッグ&ドロップ操作でのフォルダ移動も可能で、メールソフトに劣らないメール機能が実装されたという。

メール機能が3ペインビューに対応した

 また、全社あるいはユーザー単位で、使用する機能(アプリケーション)を選択可能になったのも大きな強化点。メールやスケジュール、掲示板といった基本的なアプリケーションから始めて、慣れてきたら利用機能を順次拡大するといった使い方や、外部スタッフにアカウントを発行して掲示板とスケジュールだけを使ってもらうなど、さまざまな利用法に対応できる。

 さらに、未読一覧画面の中で既読処理だけでなく、コメントの書き込みや「いいね!」などのリアクションボタンを押せるようになったため、従来のように、アプリケーションの中に入って処理を行い、再度トップ画面に戻って次の通知を見るといった画面の移動は不要になっている。

アプリケーションの選択機能
未読一覧機能

 このほか、スケジュール機能では、予定の複数一括登録機能がより使いやすくなったほか、ドラッグ&ドロップ操作に対応。カスタムアプリ機能において、一覧ビューから入力用の画面に遷移せずに、直接入力が可能になる、といった改善も行われている。

石井 一志