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TISIと伊予銀行、CRMデータと生成AIを活用した法人営業支援の実証実験を実施へ

 TISインテックグループのTISI株式会社は、株式会社伊予銀行と共同で、CRMデータを活用した生成AIによる営業支援の実証実験(PoC)を10月より開始すると発表した。伊予銀行の本部・支店の営業行員が、チャット画面に確認したい法人の顧客情報や提案活動に関する質問を入力することで、生成AIが回答を出力するシステムを利用。生成AIの出力結果が、法人営業の高度化に寄与するかを検証する。期間は10月~11月の2カ月間を予定している。

実施環境のイメージ

 伊予銀行における通常の営業活動では、営業行員が取引情報や交渉記録をCRMシステムで確認し、要点を理解した上で、提案に必要な資料やヒアリングすべき情報を自ら収集している。しかし、情報整理や提案準備には一定の時間を要するほか、過去の応対履歴の活用が担当者の経験やスキルに依存しやすいという課題があった。そのため、営業行員が顧客状況を迅速に把握し、より適切な提案を行う仕組みづくりが求められていたという。

 また、伊予銀行は、TISIの金融機関向けソリューション「fcube(エフキューブ)」のCRMシステムを導入しており、顧客情報の確認や共有、交渉記録の登録などに利用している。今回は、そのCRMシステムに蓄積してきた情報と生成AIを活用し、前述の課題解決を支援できるかどうかを検証するため、PoCを実施する。

 PoCでは、TISIが伊予銀行向け専用環境の構築と、検証用プロトタイプアプリケーション(以下、検証用アプリ)の開発を実施。伊予銀行は、同環境と検証用アプリを利用して、営業活動における同アプリの有効性や課題を検証する。

 また、生成AIの利用環境には、TISIが提供する「fcube」のサービス環境に準じたセキュリティ対策を実施。閉域ネットワークを介して営業行員が利用する検証端末と接続することで、安全性を確保し、金融機関のセキュリティポリシーに則った環境を構築するとした。

 検証カテゴリとしては、大きく2つを予定する。1つ目の現状把握・仮説立案サポートでは、顧客情報の要点を生成AIがまとめられるかどうかや、案件・交渉内容の経緯を要約し解説できるかどうかを検証。営業行員が、売上高や取引額をはじめとした顧客概況や顧客ニーズの理解に費やす準備時間の短縮効果を計測するとした。

 2つ目の提案サポートでは、過去の案件や交渉の経緯から参考事例として類似案件を抽出し、提案の精度向上を実現できるかどうかを検証する。あわせて、ネクストアクションとして想定されるToDo、ヒアリングすべき情報を収集し、営業担当者が提案活動を行う上で必要な思考プロセスを補助できるかどうかも検証するとのこと。

実施イメージ

 なお、伊予銀行では、利用者アンケートや生成AIの実行ログを用いて、以下の評価を実施する予定だ。

・妥当性:正当性や一貫性、包括性など
・可読性:理解のしやすさなど
・即時性:応答時間など
・安全性:誤情報の出力、コンプライアンスへの配慮など
・効率性:準備時間の短縮、提案精度の向上など