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ストック型情報共有の機能を強化した「サイボウズ Office 10.3」

カスタムアプリのグラフ表示、ファイル管理の使い勝手などを改善

 サイボウズ株式会社は13日、クラウド版およびパッケージ版「サイボウズ Office」の最新バージョン「サイボウズ Office 10.3」を、同日より提供すると発表した。「ファイル管理」機能や簡易データベース「カスタムアプリ」を中心に強化を行っている。

 「サイボウズ Office」のユーザーでは、スケジュールや掲示板といった機能によるフロー型の情報共有にとどまらず、ファイル管理やカスタムアプリも活用し、ストック型の情報共有をグループウェア上で行っているとのこと。今回のアップデートでは、こうした製品利用の変化に対応し、グループウェア上に蓄積したデータを効果的に活用するための機能を強化している。

 まず「カスタムアプリ」では、今まで横棒でのみ表示可能だったグラフの表示パターンを拡張。横棒グラフ/縦棒グラフ/面グラフ(集合/積み上げ/100%積み上げ)、折れ線グラフ、円グラフ、集計表/クロス集計表と、7種類に対応した。なお、グラフはトップページや掲示板でも表示できるという。

トップページでのグラフ表示イメージ

 「ファイル管理」では、ファイル管理の一覧・詳細画面に、アイコン表示機能を搭載した。PDFやテキスト形式など一定の種類のファイルは専用アイコンで、画像ファイルはサムネイルで表示される。また、ファイルのプレビュー表示も可能になり、ファイルをダウンロードせずに中身を確認できるようになったとのこと。

 さらに、ファイル一覧画面内で、ドラッグ&ドロップでのファイルアップロードが行えるようになったほか、「ファイルの追加」画面内でも、ファイルを複数選択してアップロードできるようにした。

アイコンビューの表示イメージ
ファイルをまとめてアップロード可能になった

 このほか新版では、書式編集での新しい表現方法の追加、モバイルビューの追加、未読一覧の「既読にする」ボタンの改良、インクリメンタルサーチの表示方法改善なども実施されている。

 なおサイボウズでは、グループウェアの導入・乗り換えを検討している企業を対象に、サイボウズ Officeマーケティング統括責任者などが「失敗しないグループウェアの選択・導入方法」を紹介する無料セミナーを、全国主要都市で開催するとのこと。

石井 一志