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サイボウズ、カスタムアプリ機能などを強化した中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office 10.5」

新着通知アプリのAndroid版も

 サイボウズ株式会社は11日、中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」において、新版「同 10.5」を提供開始すると発表した。また同時に、専用スマホアプリ「サイボウズ Office 新着通知」の機能強化とAndroid版の提供開始も発表している。

 サイボウズ Officeは、主に中規模以下の環境を対象としたグループウェア。1997年に提供開始されて以来、継続的に機能や使い勝手を改善しているほか、当初から提供されているパッケージ版に加えて、2011年からは独自のクラウド基盤「cybozu.com」を利用したクラウド版の「サイボウズ Office on cybozu.com」もラインアップされている。

 ユーザー数は順調に増加しており、2016年1月にはシリーズの導入社数が5万社を突破しているが、中でも簡易なデータベースを作成できる「カスタムアプリ」機能の利用社数は、この4年で約10倍にも増加したとのことで、グループウェアの用途として、スケジュールや掲示板情報の共有だけでなく、簡易な業務システムの構築まで求められてきている点が見てとれるという。

 そこで今回の新版でも、多数のユーザーの要望に応え、カスタムアプリの機能強化が行われた。まず、グラフ集計した際に、集計結果の項目数をクリックすると該当するレコードの一覧が表示できるようにしたほか、「チェックボックスリスト」項目を集計対象に設定可能にしたり、レコード全体への条件書式設定とアクセス権の一括設定を行えるようにしたり、といった改善を実施している。

 また2015年11月には、クラウド版のユーザーが利用できる専用スマホアプリ「サイボウズ Office 新着通知 for iPhone」をリリースしていたが、今回はバージョンアップとともに、Android版を提供開始した。最新版では、スケジュールやワークフローなどの新着情報をプッシュ通知で受け取れる機能に加えて、電話メモの通知から直接架電する機能や、既読通知およびリアクション通知の確認機能を追加している。

石井 一志