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スケジュール機能などを強化した「サイボウズ Office 10.1」

「グループウェアの教科書」も提供開始

 サイボウズ株式会社は14日、中小規模向けグループウェア「サイボウズ Office」の新版「同 10.1」を発表した。クラウド版およびパッケージ版とも、同日より販売を開始する。また同時に、グループウェア選びを支援するコンテンツ「グループウェアの教科書」も無料で提供を開始した。

 「サイボウズ Office」は、主に中規模以下の環境を対象としたグループウェア。従来の最新版である「サイボウズ Office 10」では、メール機能を大幅に改善したほか、未読一覧機能による画面遷移の削減、ユーザー単位で利用アプリを制限する機能の追加などが行われていた。

 今回提供する「サイボウズ Office 10.1」では、最も使われている機能であるスケジュール機能を強化した。まず、トップページのスケジュールパーツなどから登録アイコンをクリックし、画面遷移することなくスケジュールを登録できる、簡易登録機能を新たに搭載した。またクラウド版では、ユーザーのスケジュールデータをiCalender形式で書き出せる機能を追加し、ユーザーが個人で利用しているカレンダーに、「サイボウズOffice」のスケジュールを重ねられるようにしている。

簡易登録機能

 カスタムアプリ機能では、宛先指定のコメントに対応したため、事前に通知設定することなしに、必要なときに必要な人にだけに、通知を飛ばせるようになった。この機能では、インクリメンタルサーチを利用しているため、氏名を入力するだけでユーザー候補が表示され、手軽に利用できるという。

カスタムアプリで、宛先指定のコメントに対応した

 このほか新版では、スケジュールへのファイル添付や、カスタムアプリでのセル幅調整などもサポート。メールでも、インクリメンタルサーチ機能に対応している。

 一方、今回公開された「グループウェアの教科書」は、グループウェア検討を支援するためのコンテンツ。概念的なことだけでなく、具体的にどのような機能が必要なのかを視覚的に掲載しており、「働いている人が思わず使いたくなる」「会社の信用をあげる“不可欠”なしくみ」「ゴールは売上アップへの貢献」という3つの軸でグループウェアを紹介している。

グループウェアの教科書

 なおサイボウズでは9月30日までの期間限定で、「サイボウズ Office」の既存ユーザーに向け、クラウド版への移行や新バージョンへのバージョンアップ時に、約15%引きで提供するキャンペーンを実施する。例えばクラウド版への移行時は、1年目の年額契約料金を、スタンダードコースで4980円(税別)、プレミアムコースで7980円(税別)へ割り引くとのこと。

石井 一志