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アライドテレシス、独自のSDNソリューション「u-VCF」を4月より提供
(2013/2/4 16:58)
アライドテレシス株式会社は4日、自社のスイッチをソフトウェアで統合管理するSDN(Software Defined Network)ソリューション「unified Virtual Core Fabric(u-VCF)」を発表した。4月以降、順次提供を開始する。
「u-VCF」は、アライドテレシスのスイッチ製品をソフトウェアで一元管理し、運用管理性などを向上させる独自のSDNソリューションである。
同社ではこれまでも、専用のスタックケーブルで複数のスイッチを接続し、仮想的に一台のスイッチを構成する「バーチャルシャーシスタック」、レイヤ2の冗長化されたリングネットワークを構成する「EPSR(Ethernet Protected Switched Ring)」などによって、ネットワーク構成の簡素化と信頼性向上を支援してきた。
今回はこうしたデータプレーン技術に加えて、「Allied Telesis Management Framework(AMF)」プロトコルを用いたコントロールプレーン技術を加えることで、ネットワークを構成しているスイッチの一括設定や一括アップグレード、リモートからの管理・設定変更、機器交換時の事前設定不要といった運用を可能にする。
具体的には、コアスイッチであるシャーシ型の「SwitchBlade x8100」に、AMFのコントロール機能が搭載され、コアスイッチ「SwitchBlade x908」、ディストリビューションスイッチ「CentreCOM x610」、エッジスイッチ「CentreCOM x510」といった機器と連携して次世代ネットワークを構成する。
このネットワークにおいて、各スイッチはAMFプロトコルにより、SwitchBlade x8100のラインカードであるかのように制御されるので、一元的な管理・運用に対応。遠隔地にネットワークを新設・増設するような場合でも、リモートから作業を行えるようになる。
こうした仕組みについて、マーケティング本部 第一プロダクトマーケティング部の佐藤誠一郎課長「ユーザーごとに異なる多種多様なネットワークに対して、実用的な情報基盤を提供できる」と述べた。
なおAMFへの対応は、スイッチのファームウェアである「AlliedWarePlus」のバージョンアップにより4月以降に順次行われ、フィーチャーライセンスを購入することで利用可能になるとのこと。AMFの設定は、当初はCLIからSwitchBlade x8100に対して設定を行う必要があるが、今後はGUIの提供も計画している。
さらに「u-VCF」としては、OpenFlowなどのオープン技術への対応について検討するほか、サーバー仮想化環境で仮想マシンが移動した場合にネットワーク設定が追随する、といったアップデートも計画しているとした。